現在実施中のクラウドファンディングについて、
この度、神戸、東北、能登、被災地を含む多くの方々とのご縁やご協力をいただき、被災地の方々から現地の状況やご心境、ご要望などを詳しくお伺いし、皆さまからの温かいご支援を「石川県七尾市能登島向田町(こうだまち)の仮設住宅にお住まいの方々」にお贈りすることが決まりました。
(↑現在の仮設住宅の様子)
さらに、向田町にできるだけ多くのご支援をお届けしたいという想いから、支援の受付期間を「2月10日(月)」まで延長させていただくことにいたしました。
今回の支援先が決定するまでには、神戸、東北、能登、被災地を含む多くの方々とのご縁やご協力がありました。
このクラウドファンディングは公的な支援が届きにくい場所にお届けしたく、 また、私たちPiaNicaSOULメンバーと繋がっているご縁を辿っていく事で皆様が託してくださった温もりを見える形で直接能登半島にお届けし、その中でも政府の支援などの手が届きにくいような場所を優先的に支援していきたいと考えてきました。
発災直後より続けて参りました東日本大震災復興ボランティア演奏活動の中で陸前高田市を訪れた際、陸前高田市の多くの方々が能登半島へ支援活動をされている事を知り、今回のクラウドファンディングの具体的な支援先について、陸前高田市で我々のサポートをくださっている方にご相談をさせていただいたところ、「陸前高田市長 佐々木 拓 様は、職員と共に現地を訪れ、能登半島の状況を把握しておられるので、PiaNicaSoulの皆さんのコンセプトにそった支援先をお伺いできるかもしれませんので、震災から1年が経った今、何が一番必要かも含め市長に一度相談してみましょう」とのご提案をいただきました。
これきっかけに、佐々木市長から直接、現地の状況などをお伺いすることが出来、お話が進み始めました。
そして支援先のご提案には、佐々木市長自らが昨年石川県を訪れた際のご縁の中から、仮設住宅にお住まいで、地元能登島で漁業を営む木戸様や、仮設住宅のお世話役としてご尽力されている後藤純一・ひとみ様ご夫妻をご紹介いただきました。
佐々木市長は、当初政府機関がボランティアの現地入りを制限していたため、復興が遅々として進まず「私たちは忘れられていると思う」という被災地の声を前に、とても心を痛めていらっしゃいました。
神戸にお住まいのご経験もある佐々木市長より「かつて暮らした神戸と石川県が繋がっていくことが嬉しいです。これは奇跡のようなご縁です」と、心温まるお言葉をいただいております。
また佐々木市長は、ご支援先のご紹介だけでなく、このクラウドファンディングの企画にも親身にお心を寄せてくださり、「能登島の皆さんを少しでも元気にしたい!」と、個人的なご支援も賜りました。
こうして共にプロジェクトを進めていけることになった事は、私たちの想像を超えた“神戸、陸前高田、能登”との奇跡的なご縁のバトンリレーとなりました。
能登半島に位置する美しい島、七尾市能登島向田町は、震災によって甚大な被害を受けました。 向田漁港の損壊率は80%を超え、津波の浸水高は最大で約1.8メートルに達しました。
(↑向田漁業の美しい澄んだ海)
(↑地震の被害を受けた向田漁港の様子)
さらに、向田町の仮設住宅では自治会の設立認可が未だに得られず、家の再建や生活必需品の確保、衛生環境の改善といった復興に必要な援助金などの予算が付かず、思うように進展していません。
後藤様にお伺いしたお話の中で特に印象的だったのは、 「この一年間、皆さんが “我慢”という言葉に慣れてしまっているように感じられる」ということでした。
後藤様は、住民がより快適に暮らせるように、 頻繁に集会所に集まって「何か欲しいものやお困りのことはないか」と、お尋ねされていますが、我慢強い皆様からはなかなか手が上がらないとのことです。
一方では、地域のインフラ整備、水道問題に加え、ゴミ処理の問題の遅れは深刻です。
水が異常にカルキの匂いが強く、飲用水を買ってお料理などに使用される方々もおられる状況で、ゴミステーションも48世帯が暮らす住環境としては不衛生で、動物に荒らされるなどの被害を受けることもしょっちゅうだそうで、通常の生活に戻るまでの道のりは依然として困難な状況です。
また、家を再建して新たな生活を始めたいと思っても、木材の高騰や職人不足の影響で、なかなか家の修復が進まないのが現状です。
しばらくはこの仮設住宅での生活を余儀なくされていますが、できる限り早く問題が解決し、皆様が快適にお過ごしいただけることを心より願うばかりです。
皆さまからお預かりいたしましたご支援は、 現在、向田町の仮設住宅における衛生改善、ゴミステーションの改修、生活必需品などにご活用して頂く予定です。
(↑ゴミステーションの様子)
水道水のカルキ臭に関する問題については、浄水器の設置など様々な解決策を検討しておりますが、住民の皆さまに維持管理の負担がかからない方法を模索しております。
政府、自治体が動けない、自治会を設立出来ない。そんな時こそ、私たち民間の力を結集し、住民の皆さまが少しでも安心して暮らせるよう、微力ながらも被災地域の皆さまの心に寄り添えればと願っております。
より多くの方々から温かいご支援を賜り、向田町の仮設住宅に住む皆さまへ復興を祈る気持ちと共にお贈りしたいと存じます。
引き続き、皆さまの温かいご支援を心よりお願い申し上げます。
【↓ご支援はこちらからお願いいたします。↓】